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特集 生活行為向上に向けた通所リハビリテーション
2025年地域包括ケアシステムに貢献すべきリハサービスとは
Rehabilitation services suitable for the integrated community care system in 2025
土井 勝幸
1
Katsuyuki Doi
1
1介護老人保健施設せんだんの丘
pp.1070-1074
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200714
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Key Questions
Q1:制度改定からみえる今後のリハとは?
Q2:通所リハの現状の課題とは?
Q3:地域生活の継続支援とは?
地域包括ケアを見据えて
2003年(平成15年)の高齢者介護研究会の報告書「2015年の高齢者介護〜高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて〜」において,地域包括ケアシステムという用語が行政上初めて使用されているが,介護サービスを中心とした内容であり,介護保険制度の位置づけの中で表現されていた.これが2009年(平成21年)「地域包括ケア研究会報告書」において,医療との連携を強調した地域包括ケアシステムが語られ,2013年(平成25年)の「社会保障制度改革国民会議報告書〜確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋〜」において,医療と介護の一体化が打ち出されことにより,保険・医療・福祉のより密接な連携を前提とした,現在の地域包括ケアシステムの考え方が示されてきたと理解できる.2014年(平成26年),2016年(平成28年)の診療報酬改定,2015年(平成27年)の介護報酬改定はまさにこの流れを受けた改定と表現してよいだろう.
この中において,地域包括ケアシステムに貢献すべきリハサービスとは,何を求められているのであろうか? 今後の超高齢社会を見据え,リハニーズがさらに増大することは説明の必要もないが,厳しい財政事情の中,効率的・効果的なリハのあり方が求められていることは間違いのない事実である.
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