増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第3章 生活行為向上マネジメントの運用と効果—多職種連携における活用
2 地域ケア会議および関連事業における生活行為向上マネジメントの視点
寺門 貴
1
Takashi Terakado
1
1志村大宮病院・茨城北西総合リハビリテーションセンター
pp.896-901
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200670
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はじめに
地域支援事業は,「被保険者が要介護状態又は要支援状態となることを予防し,社会に参加しつつ,地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援することを目的とし,地域における包括的な相談及び支援体制,多様な主体の参画による日常生活の支援体制,在宅医療と介護の連携体制及び認知症高齢者への支援体制の構築等を一体的に推進するもの」1)である.この事業内容の1つに包括的支援事業があり,その中に地域ケア会議が位置づけられている.そして,OTは地域支援事業に参画していくにあたり,高齢者のニーズ(やりたいこと,やらなければいけないこと等)を引き出し,自立した日常生活を営むうえで,生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)の視点を用いて参画することが重要である.この地域支援事業を推進していくのは主に地域包括支援センターの役割となり,その機能強化がさらに求められている(図12)).地域包括ケアシステムの構築が進む中で地域ケア会議に求められるOTのあるべき姿について考えてみる.
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