増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第1章 総論
13 ケアマネジャーに期待されよう作業療法
浅野 有子
1,2
Yuko Asano
1,2
1介護老人保健施設 涼風苑
2茨城県ケアマネジャー協会
pp.796-801
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200649
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はじめに
介護支援専門員(以下,ケアマネジャー)は,2016年度(平成28年度)までに67万名余りに達した.居宅介護事業所が,地域での高齢者の暮らしを支えている.
生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)は,生活行為向上リハビリテーション(リハビリテーションマネジメントⅡを含む具体的な生活改善のリハサービスメニュー)として,まずは介護保険分野で制度化され,現場での具体的な取り組みが始まった.
居宅の介護サービス(デイケア,デイサービス,訪問リハ,訪問介護,訪問看護等)はケアマネジャーが居宅サービス計画書(ケアプラン)に位置づけ,明記されなければ提供されることはない.準備万端であってもチームに召集されなければ,ベンチ入りが叶わない選手が1人でヘディングの練習をしているという状況になりかねない.
OTの私たちは本当に準備万端,いつでもフィールドで結果が出せるのだろうか.監督である地域主治医や家族はOTに期待しているのだろうか.チームのエースである本人(利用者)は,OTという強力なメンバーがチーム内にいることを知っているのだろうか.鍵を握っているのはケアマネジャーなのかもしれない.
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