Japanese
English
実践報告
非利き手での箸操作獲得に至った一事例—クライエント中心の実践と遂行の質に着目したかかわり
One case that led to the acquisition of the use of chopsticks in the non-dominant hand : Client-centred practice and quality of performance
丁子 雄希
1
,
岸谷 都
1,2
,
西谷 厚
1
,
野田 祐輔
1
Yuki Choji
1
,
Miyako Kishitani
1,2
,
Atushi Nishitani
1
,
Yusuke Noda
1
1石川県済生会金沢病院
2石川県リハビリテーションセンター
キーワード:
箸
,
クライエント中心
,
遂行の質
Keyword:
箸
,
クライエント中心
,
遂行の質
pp.1146-1151
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200398
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Abstract:本報告は,左被殻出血を発症した女性を対象に非利き手での箸操作獲得を目的とした.介入方針は,①クライエント中心の実践に焦点を当てる,②中田らの箸操作パターンの分類に基づき,箸操作に必要な手のフォームと手指の動きの要素的訓練を段階づけるとした.クライエントとの協働関係を通して段階的に箸操作訓練を行った結果,200病日で非利き手での箸操作が獲得された.このときのカナダ作業遂行測定(Canadian Occupational Performance Measure:COPM)の重要度,遂行度,満足度はすべて8となった.また,AV型の獲得にあたり,遠位箸を母指と示指で把持し,近位箸を母指と中指で把持する方法が有効であった.今回の事例を通して,クライエント中心の実践や類似AV型の効果が確認された.今後,さらなる効果検証に努めていく必要があるだろう.
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