Japanese
English
症例報告
Aid for Decision-making in Occupation Choice for Hand(ADOC-H)紙面版のCI療法における試用
Constraint-induced movement therapy with“Aid for Decision-making in Occupation Choice for Hand”
大谷 愛
1
,
竹林 崇
1
,
友利 幸之介
2
,
道免 和久
3
Ai Ohtani
1
,
Takashi Takebayashi
1
,
Kounosuke Tomori
2
,
Kazuhisa Domen
3
1兵庫医科大学病院
2社会福祉法人ユームツ会 青潮園
3兵庫医科大学 リハビリテーション医学教室
キーワード:
脳血管障害
,
意味のある作業
,
作業選択
Keyword:
脳血管障害
,
意味のある作業
,
作業選択
pp.1141-1145
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200397
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Abstract:今回われわれは,慢性期の脳卒中患者2名にCI療法を実施する際,日常生活における麻痺手の使用を促すためのディスカッション時に,従来法の言語のみによる対話に加え,麻痺手に対する訓練における意思決定補助ツールであるAid for Decision-making in Occupational Choice for Hand(ADOC-H)を開発し,用いた.結果,介入前後でFugl-Meyer AssessmentとMotor Activity Logの向上を認めた.加えて,ADOC-Hを用いた議論に関する感想として,2名からは「文字や言語だけよりもイメージが湧きやすい」等のポジティブな感想も聞かれた.しかし,上肢機能が比較的保たれ,介入前から生活で麻痺手を積極的に使用していた患者には,「すでに麻痺手で行っている」といった選択肢の少なさに対する問題提起も聞かれた.今後は,ADOC-Hが従来法に比べ有用であるかどうかを,対象者の選定とともに,調べていく必要があると思われた.
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