講座 IT機器・ICTとリハビリテーション・第5回
—ICTと臨床業務③—高齢者(認知症者)および脳機能損傷者の生活におけるICTの活用
野田 和惠
1
,
種村 留美
1
Kazue Noda
1
,
Rumi Tanemura
1
1神戸大学大学院
pp.1108-1113
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200388
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われわれは日々,いろいろな場面で科学技術の恩恵を受け,便利で快適な生活を送っている.「現代の生活において,科学技術を利用せずには暮らしていけない」と言っても過言ではないであろう.
しかし,一般に高齢者にとって,新しいものを取り入れることは困難な場合が多く,便利な機器がかえって高齢者の日常生活の営みを邪魔する場面も見受けられる1).特に認知症患者,軽度認知障害(mild cognitive impairment)の人,脳機能損傷者にとっては,はじめての科学技術を日常生活で使うことは困難を伴うことが多く2),在宅生活継続の困難にもつながることがあり,その対策が急がれるところである.
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