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第7回作業療法ジャーナル研究助成・研究結果報告
新井 紀子
1
1京都大学大学院
pp.1038
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200367
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私は,臨床で不器用さが背景にあると思われるものの,年齢制限のために適切な検査を行いにくい事例を経験し,学齢期後半から青年期中期までが対象である,新しい簡易の協調運動評価が必要であると考えました.それには,検査として用いる項目の発達的変化の調査が必要です.そこで,このたびの研究助成を受け,調査を開始しました.
現在,①発達障害の協調運動障害の評価として信頼性・妥当性が高い,②検査施行時の身体的リスクが低い,③実施方法が簡便である,の3点から選定した7検査(JPAN感覚処理・行為機能検査の「コインをゲット!」,「おっとっと」,「ぶたさんの顔」,「仲良くおひっこし」,「けがして大変」,Movement Assessment Battery for Children-2を参考にした立位バランス,Bruininks-Oseretsky Test of Motor Proficiency-2を参考にした両側協調運動を,通常の学級に在籍する12〜15歳の男女139名へ実施しました.各検査の粗点より年齢ごとにパーセンタイル値を求め,参照値として活用できるようにしました.
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