--------------------
第5回作業療法ジャーナル研究助成・研究結果報告
大寺 亜由美
1
1神奈川県立さがみ緑風園診療所
pp.1144
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100271
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
第5回作業療法ジャーナル研究助成の研究「筋萎縮性側索硬化症患者における福祉用具導入の実態調査および介入効果の検討」の最終結果を報告します.
第1研究では,過去6年間における福祉用具導入事例の診療録情報より,導入指標の作成を試みました.結果,上肢装具,対話用装置,摂食用具,非装着式上肢装具,頸椎装具を導入した症例は多数例認められ,これらの福祉用具に対して,導入時期の特性を疾患特異的機能障害分類ALSFRS-R(ALS Functional Rating Scale-Revised)を用いて表すことができました.加えて,ALSの福祉用具の使用期間に影響を及ぼす因子は,対話用装置では導入時の人工呼吸器装着の有無,摂食用具では認知症の有無という結果が得られ,身体機能以外にも導入時に特に配慮すべき点が明らかになりました.
Copyright © 2013, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.