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第13回作業療法ジャーナル研究助成・研究結果報告
岩田 祐美
1
1聖隷訪問看護ステーション宝塚
pp.1296
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202743
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第13回作業療法ジャーナル研究助成をいただき実施した研究,「活動・参加を促進する訪問作業療法の基準づくり」について報告します.
本研究では訪問作業療法の経験が豊富なOT 7名にインタビューし,訪問作業療法を実践するうえでの理想や規範についての語りを質的に分析しました.分析の結果,「訪問作業療法の指針」と,その指針に対する5つの要素(「利用者とOTの相互関係」,「時間の流れ」,「環境」,「生活を捉える」,「作業の導入」)が抽出されました.本研究結果では,OTは訪問作業療法の独自性を志向し,利用者の社会生活の充実を図るという指針を掲げて訪問作業療法を実践していました.また,時間の流れや環境における家族とのかかわり等は,利用者の自宅で実践する訪問作業療法で特に重要な視点だと考えられます.
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