Japanese
English
研究
寝たきり高齢者に対する声かけの反応と家族の言動変容の分析—近赤外分光法(NIRS)を用いた検討
Examination of the reaction of elderly bedridden persons called out and transformation behavior of family:Using near-infrared spectroscopy
平野 佳奈子
1,2
,
上城 憲司
2
,
田平 隆行
2
,
村田 伸
3
,
太田 保之
2
Kanako Hirano
1,2
,
Kenji Kamijo
2
,
Takayuki Tabira
2
,
Shin Murata
3
,
Yasuyuki Ohta
2
1高良台リハビリテーション病院
2西九州大学大学院
3京都橘大学
キーワード:
寝たきり
,
近赤外分光法
,
声かけ
Keyword:
寝たきり
,
近赤外分光法
,
声かけ
pp.963-968
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200348
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:本研究の目的は意思表出困難な寝たきり高齢者を対象に,①近赤外分光法(near-infrared spectroscopy:NIRS)を用いて,職員と家族の声かけに対する反応を比較検討する,②その結果をフィードバックされた家族の思い,言動の変容について分析することとした.対象者27名の安静時,職員の声かけ時,家族の声かけ時の脳血流量を比較した結果,安静時と家族の声かけ時の比較において有意に酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)値が増加した.一方,対象者家族へのアンケートの結果,「声かけを認知していることがわかり,喜んでいる」等とプラスの記述が多かった.本研究の結果から,①NIRSは,意志表出困難な寝たきり高齢者に対して,家族の声かけに対する反応の評価の一つとして有用であること,②家族は「反応あり」のフィードバックについて肯定的な反応を示すこと,が示された.
Copyright © 2015, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.