Japanese
English
研究
近赤外拡散反射分光法による新生児,乳児の便中総脂肪量の測定
Near Infrared Reflectance Spectroscopy for Estimating Total Lipid Content of Feces in Early Infancy
山内 芳忠
1,2
,
山内 逸郎
1
,
真神 鈴子
2
,
村上 元正
2
,
國中 泉
3
Yoshitada YAMAUCHI
1,2
,
Itsuro YAMANOUCHI
1
,
Reiko MAGAMI
2
,
Motomasa MURAKAMI
2
,
Izumi KUNINAKA
3
1国立岡山病院小児医療センター小児科
2国立岡山病院臨床研究部
3ブラン・ルーベ株式会社
1Department of Pediatrics, Children's Medical Center
2Clinical Research Okayama National Hospital
3Brain+Leubbe Co. Ltd
キーワード:
近赤外分光法
,
便中総脂肪
,
糞便
,
消化吸収不全症候群
,
乳児
Keyword:
近赤外分光法
,
便中総脂肪
,
糞便
,
消化吸収不全症候群
,
乳児
pp.1151-1153
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901718
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新生児,乳児の便を対象に近赤外分光分析法の便中総脂肪測定への応用について検討した.まず30例の便を用いて近赤外分光分析法による便中総脂肪量算出のための重回帰式を求め,次いで別の便46例についてこの重回帰式により予測総脂肪量を求め従来の手分析法で得た測定値と比較した.両者の測定値は良好な相関(r=0.916, p<0.001, n=46)を示し,標準誤差も±20.3mg/gで,ほぼ満足のいく測定値が得られることが判明した.10検体について反復測定した際の同時再現性と日差再現性は変動係数で10%以下であった.近赤外分光分析法は新しい臨床検査法として,今後の臨床応用が期待される.
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