連載 ご当地作業療法・第8回
干しいもへの道のり—病院で干しいもつくっています!
大内 康雄
1
Yasuo Ouchi
1
1公益社団法人 地域医療振興協会 村立東海病院
pp.1322-1324
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200076
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はじめに
筆者の所属する村立東海病院は,茨城県那珂郡東海村にある.茨城県は農業が盛んな県の1つで,総農家数は全国第2位(農林水産省2010年世界農林業センサス)を誇る.東海村にも農業従事者は多く,特に「さつまいも」は当地域を代表する作物である.
さつまいもは,焼きいもや天ぷら,煮物,汁物,スイートポテト等,さまざまなおいしい食べ方があるが,東海村でさつまいもといえば,誰もが「干しいも(茨城弁:かんそいも)」を思い浮かべる.茨城県は,干しいもの生産量が全国第1位(8割以上)であり,特に,ひたちなか市と東海村がその多くを占める.思い返せば,筆者も学校行事で毎年いも掘りを行い,また,友人の家へ遊びに行けば干している最中の干しいもをいただく等,さつまいもは日常的なものであった.東海村は“干しいも愛”に溢れる地域だと思う.
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