Japanese
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症例報告
半側空間無視患者の経験―気づきが生まれた理由
A unilateral spatial neglect patient's experience: Reasons the patient becomes aware of having the disorder
舞田 大輔
1
Daisuke Maita
1
1薩摩郡医師会病院
キーワード:
半側空間無視
,
患者の経験
,
気づき
Keyword:
半側空間無視
,
患者の経験
,
気づき
pp.435-439
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100496
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Abstract:本論文は,左半側空間無視を呈した患者に対して実施した治療内容と改善結果の報告である.半側空間無視とは「大脳半球病巣と反対側の刺激を発見して報告したり,その方向を向いたりすることが障害される症状」であり,急性期の右大脳半球患者に3~4割程度の割合で認められる.多くは機能解離の改善に伴って自然消失すると考えられているが,発症から1カ月以上経過しても症状が改善しない場合,リハによる治療介入が必要となる.現在のところ,半側空間無視の治療について確証されたエビデンスは報告されていないが,これまでの研究結果より患者自身の「気づき」が改善の重要な要素となることが示唆されている.そこで本論では,半側空間無視の病態解釈,治療仮説に加え,「気づきが生まれた理由」についても考察を行った.
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