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特集 世界大会で大いに作業療法を語ろう―何を語る? 何を訊く? in WFOT2014
君はどう語る? 日本の精神科作業療法のガラパゴス現象!―世界の仲間と話してみよう! 未来(あす)を開くために
How do you talk about the Galapagos Syndrome of psychiatric occupational therapy in Japan to the occupational therapists around the world!
山根 寛
1
Hiroshi Yamane
1
1京都大学大学院
pp.188-193
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100425
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Key Questions
Q1:日本における精神科作業療法の歴史的問題とは?
Q2:日本の精神科領域の作業療法はどうあるべきと思うか?
Q3:日本の精神医療の問題は何か?
語らなければ始まらない
日本にOTが誕生して48年,世界作業療法士連盟(World Federation of Occupational Therapists:WFOT)に正式加盟が認められて42年になる.今回,アジアで初めてのWFOT大会が日本で開催される.1952年にWFOTが設立され,1954年に第1回の世界大会が開催されてから60年が経過しているが,これまでのWFOT大会はすべて欧州を基軸に欧米中心で行われてきた.
わが国の作業療法創成期には,WHO(世界保健機構)から派遣された米国のOTが作業療法教育に携わり,日本の作業療法の基盤づくりに大きく貢献した.また日本からは国の施策として派遣され,米国でOTの資格を取得した先達たちが教育に携わった.そうした経験が日本の文化や医療・保健・福祉制度に取り込まれて独自の成長をなし,今の日本の作業療法がある1).
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