Japanese
English
症例報告
動作時の上肢に対する工夫が酸素飽和度の改善に影響した慢性閉塞性肺疾患患者の治療経験
An intervention to upper extremity affected SpO2 improvement in activities with a COPD patient
梅地 篤史
1
,
竹林 崇
1
,
花田 恵介
1
,
山内 真哉
1
,
丸本 浩平
2
,
道免 和久
2
Atsushi UMEJI
1
,
Takashi TAKEBAYASHI
1
,
Keisuke HANADA
1
,
Shinya YAMAUCHI
1
,
Kouhei MARUMOTO
2
,
Kazuhisa DOMEN
2
1兵庫医科大学病院
2兵庫医科大学
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
日常生活動作
,
上肢
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
日常生活動作
,
上肢
pp.169-172
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100417
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Abstract:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の作業療法の目的の一つとして,ADLで効率的な動作指導や住環境整備を行い,酸素需要量を減少させることが挙げられている.さまざまな手法の中で,上肢を固定支持することによる胸郭の可動性確保は,一般的な動作指導の一つである.しかし,それぞれの対象者の肺における器質的な特徴に応じた工夫といった細かな手技について詳細な報告は少ない.今回,COPDの急性増悪に伴う呼吸不全を呈し,ADLにおける血中酸素飽和度(SpO2)が著明に低下した症例を担当した.標準的なCOPDに対する動作指導と在宅酸素療法(HOT)の導入に並行して,症例の肺の器質的な特徴に応じた上肢の使用方法の指導を行った.その結果,ADLにおけるSpO2の改善を認め,換気量が比較的残存していると思われる肺への換気の促進,動作の効率化が図れたと考えられた.
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