Japanese
English
特集 健康関連QOLとリハビリテーション
慢性閉塞性肺疾患
Health-related QOL in patients with chronic obstructive pulmonary disease.
花山 耕三
1
Kozo Hanayama
1
1東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
呼吸困難感
,
健康関連QOL
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
呼吸困難感
,
健康関連QOL
pp.1025-1028
発行日 2005年11月10日
Published Date 2005/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100210
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)のように進行性かつ不可逆性の疾患においては,何らかの治療を行ってもその生理学的指標の改善が得られないことは少なくない.もちろん,治療により呼吸機能のような他覚的な指標の改善や延命が得られることは重要である.しかしながら現在では,単に治療の指標をそれだけに求めるのではなく,自覚的な生活の質を上げることも治療として同様に重要と考えられている.その場合,ある治療が有効かどうかを判定する指標が必要であり,健康関連QOL(quality of life)と呼ばれる.COPDの治療においては複数のガイドラインが提唱されているが,健康関連QOLはいずれのガイドラインにも重要な指標として取り上げられている.
ここでは,COPD患者を対象に使用されている健康関連QOLの種類ならびにその特徴を,リハビリテーションなど治療効果の指標としてどのように用いられているかを中心に概説する.
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