Japanese
English
特集 「参加」と作業療法
「作業」や「参加」が奪われるということ
Loss of“occupation”and“participation”due to 3.11 Tsunami and nuclear power plant disaster
清山 真琴
1
,
伊賀 裕貴子
2
Makoto Kiyoyama
1
,
Yukiko Iga
2
1福島県精神保健福祉協会 ふくしま心のケアセンター
2南相馬市健康づくり課
pp.109-114
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100403
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Key Questions
Q1:東日本大震災による南相馬市内の生活状況とは?
Q2:「参加」に向けての作業療法アプローチとは?
Q3:南相馬市の復興に向けOTができることは?
はじめに
筆者がふくしま心のケアセンター(以下,当センター)に所属し1年8カ月が過ぎた.南相馬市は小高区・原町区・鹿島区の3区から成り(図11,2)),小高区と原町区の一部は福島第一原子力発電所(以下,第一原発)から20km圏内に位置する元警戒区域である.また,市内には原発事故から避難してこられた他市町村の方も数千名避難および転入されている.筆者らは市内在住の方々を対象としてサロン活動や個別訪問等を実施してきた.その中で地震・津波の被害だけでなく,第一原発の事故の影響や風評被害による生活や趣味活動,社会参加の制限等,二次的・三次的被害を被っているケースが少なからず見受けられてきた.どのような心身の状態で生活をされているのか,エピソードや私見を交えながら報告させていただく.
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