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Seishin Igaku Volume 67, Issue 3 （March 2025）

精神医学 67巻3号（2025年3月発行）

Japanese English

特集精神疾患患者の就労・復職を支援する

リワークの現状をめぐって—医療リワークを中心に Regarding the Current State of Rework : Focusing on Medical Rework 横山太範 ¹ , 横山亜由美 ¹ , 中村亜紀子 ¹ Motonori Yokoyama ¹ , Ayumi Yokoyama ¹ , Akiko Nakamura ¹ ¹さっぽろ駅前クリニック北海道リワークプラザ ¹Sapporo Ekimae Clinic Hokkaido Rework Plaza, Hokkaido, Japan キーワード：医療リワーク , medical rework , 集団心理学 , group psychology , うつ , depression Keyword: 医療リワーク , medical rework , 集団心理学 , group psychology , うつ , depression pp.276-282

発行日 2025年3月15日 Published Date 2025/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670030276

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抄録

　うつなどのメンタル不調や精神疾患により休職となる職員の割合は増えており，休職者の復職を支援するリワークの重要性が増している。医療機関で実施する医療リワークは単なる復職のための訓練ではなく，患者の心理的回復と社会適応を支える集団心理学的治療であり，休職の比較的早い時期から行うことでメンタル不調や精神疾患からの回復を促し，復職後の再休職のリスクを軽減する。また，主治医や産業医にとってもリワーク施設での情報を共有することは治療方針の決定や復職の可否判断などにおけるメリットが大きい。しかし，未だにリワークに対する誤解は多く，その必要性についても十分理解されていない。各種リワークの違いを理解し，より多くの患者が元気に働き続けられるためにリワークを利用することが必要である。