とびら
体験から得た教訓
錦織 清
1
1島根県立中央病院リハビリテーション技術室
pp.359
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103522
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家を建てて10年になる.20軒余りの集落が点在する中で三方は田畑に囲まれ,四季折々に野鳥の囀(さえず)りや草花の薫りなど自然の彩りは心を和ませてくれる.海や川もさして遠くはなく,釣きちの私には恰好の場所と言える.
ここも地域の特性から,より不便さを感じるそのひとつは,緊急時の医療機関の確保ではないだろうか.万一の場合,直ぐに駆けつけてくれる医院が有るか否かが生死の大きな分かれ目となっている.待たされた揚句,遠くの救急病院まで送られ,手遅れになるケースも少なくなく,臨機の応急処置もされないまま,人の“生死”が狭間で右往左往しているように思われてならない.
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