Japanese
English
研究
回復期リハビリテーション病棟における脳血管障害患者の自宅退院への課題
Problems of patients with cerebrovascular diseases at the time of going back home:experiences of a convalescent rehabilitation ward
石森 卓矢
1
,
丸山 巧
1
,
風晴 俊之
1
,
美原 盤
2
Takuya ISHIMORI
1
,
Takumi MARUYAMA
1
,
Toshiyuki KAZEHARE
1
,
Ban MIHARA
2
1脳血管研究所美原記念病院リハビリテーション科
2脳血管研究所美原記念病院神経内科
キーワード:
自宅退院
,
回復期リハビリテーション病棟
,
脳血管障害患者
Keyword:
自宅退院
,
回復期リハビリテーション病棟
,
脳血管障害患者
pp.1294-1299
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100311
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Abstract:回復期リハ病棟では,自宅退院が強く求められている.今回,回復期リハ病棟における脳血管障害患者の自宅退院規定因子に関して,多変量解析を用い検討した.さらに,抽出された自宅退院規定因子から自宅退院に難渋すると予測されたが自宅退院に至った一症例について,介護保険サービスの利用に着目し,調査した.多変量解析では,ADLと介護者数に関わる項目が自宅退院規定因子として抽出された.症例検討では,症例が自宅退院するには,介護保険の区分支給限度基準額を大きく超える量の介護保険サービスが必要となった.回復期リハ病棟では,脳血管障害患者の自宅復帰に向けて,本人に対するリハや環境面のアドバイス,地域資源利用の提案を適切に行っていくべきである.しかし,これらを用いても,家庭事情や経済的要因で自宅退院できない患者に対しては,介護保険の区分支給限度基準額の見直し等,制度改変も一つの方法であると考える.
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