Japanese
English
研究
脳卒中片麻痺者の麻痺側上肢における日常生活使用の可否に関連する要因の検討
Related factors discriminate hemiplegic upper-limb usage of self-care in stroke patients
能村 友紀
1
,
二木 淑子
2
Tomonori NOMURA
1
,
Toshiko FUTAKI
2
1新潟医療福祉大学
2京都大学大学院
キーワード:
軽度片麻痺
,
上肢機能
,
日常生活使用
Keyword:
軽度片麻痺
,
上肢機能
,
日常生活使用
pp.1069-1076
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100256
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Abstract:脳卒中片麻痺者が麻痺側上肢を日常生活で積極的に使用することは,リハの目標の一つである.しかし,上肢機能が回復しているにも関わらず日常生活場面で麻痺側上肢を使用しない対象者の特徴については十分に明らかにされていない.本研究は,身体的・認知的障害の重度者を除いた脳卒中片麻痺者45名に対し,麻痺側上肢における日常生活使用の可否に関連する要因について,身体,認知,心理的側面との関係を明確化することを目的とした.麻痺側上肢機能と日常生活使用状況の散布図から,麻痺側上肢機能に比して日常生活使用が良好および不良の2群に分類し,身体,認知,心理的要因との関連についてロジスティック回帰分析にて検討した結果,有意な関連が示されたのは心理的要因である麻痺側上肢使用の有用度であった.軽度片麻痺者が獲得された上肢機能を日常生活で適応するためには心理的要因を考慮する必要が示された.
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