特集 OTの臨床実践に役立つ理論と技術―概念から各種応用まで
第4章:内部障害に関するもの
3.用手的リンパドレナージ
吉澤 いづみ
1
,
安保 雅博
2
1東京慈恵会医科大学附属病院
2東京慈恵会医科大学
pp.736-741
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100186
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用手的リンパドレナージ(MLD)の歴史
用手的リンパドレナージ(manual lymphatic drainage:MLD)は,停滞しているリンパ液を排液し,身体機能や美容効果を高める手技であり,1930年代にEmil & Estrid Vodder夫妻によって発表された1~3).のちに,Vodderの技術を継承したFöldiら4,5)が中心となり医療的に体系づけたことで,MLDは保存的リンパ浮腫治療である複合的理学療法の一つとして,広く知られるようになった.現在,MLDにはいくつかの手技があるが,それらのすべてにおいてVodder法が基礎となっている.
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