特集 女性がん患者のリンパ浮腫ケア
フェルディ法の実際
②リンパドレナージ
佐藤 佳代子
1
1後藤学園附属第二臨床施設リンパ浮腫治療室
pp.637-644
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100480
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リンパ浮腫を抱える患者にとって,セルフマッサージ,セルフバンデージの指導を受け,セルフケアを生活のなかで実践することは,予後をよりよい状態で保つために重要である.治療が開始され,何回かマッサージ療法や包帯療法を受けると,要領やコツが理解できるようになる.自分でケアができると,日々変化するむくみの状態に注意深く対応でき,安心して日常生活が送れるようになる.
外来治療は,治療開始初期では1週間に1~数回を目安とするが,症状が改善されてくると2週間に1回,さらには3か月に1回,半年に1回,というように治療間隔があいてくる.その後も,炎症時の対応法やセルフケアの方法を再確認するなど,医師やセラピストによる継続的なサポートが必要である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.