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パワーチェアーフットボールとは
電動車椅子サッカーとは“足を使わないサッカー”です.選手たちの多くは,自立した歩行ができない障害をもち,中には上体や首の保持ができないほど重度な障害をもつ選手もいますが,ジョイスティック型のコントローラーを手やアゴ等を使って巧みに操りプレーします.プレーヤーに男性・女性の制限はありません.国際的な呼称はパワーチェアーフットボールとなっています.電動車椅子サッカーの醍醐味は,なんと言っても電動車椅子の華麗な操作です.スピードは国際ルールで時速10km以下と決められていますが,体感速度はまるで自転車のようなスピード感です.電動車椅子の前に取りつけたフットガードでボール(直径32.5cm)を巧みにコントロールし,前・後進や回転してのパスやシュートなどで迫力あるプレーを展開します(日本電動車椅子サッカー協会HPより引用).
私どもが所属する日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)は,競技者人口が300名弱の小さな団体です.その小さな団体が,過去2回のワールドカップ〔2007年(平成19年)東京(日本は4位),2012年(平成24年)フランス(5位)〕と,第1回アジア太平洋オセアニア選手権〔APOカップ:2013年(平成25年)1月19日~27日までオーストラリア(シドニー)〕3回の国際大会を経験しました.国際大会時には,クラス分け(障害の程度判定)が行われます.パラリンピック種目入りを目指し,第2回ワールドカップ時から導入されました.PF 1:重度,PF 2:中等度,規格外(軽度:他の障害者スポーツができる)と分けられます.1チーム4人の選手のうちPF 2は2人までしか同時にコートでプレーできません(PF 1の選手は同時に2人以上4人以下).
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