一頁講座 最近の福祉機器
モジュラー式座位保持システム「ハートリーフチェア」
飯島 浩
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター企画研究室
キーワード:
姿勢保持
,
シーティング
,
座位保持装置
,
モジュラー式座位保持システム
Keyword:
姿勢保持
,
シーティング
,
座位保持装置
,
モジュラー式座位保持システム
pp.882
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100891
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特徴
「ハートリーフチェア」〔川村義肢製作所㈱製〕は,2種類の身体支持部と高さ調節可能な木製脚フレームや金属製昇降脚フレームの組み合わせで4種類の座位保持装置を構成でき,各部には寸法や角度調節機構が備えられているため,成長期にある子供への適応に優れていること,さまざまな使用場面にも適応しやすいことが特徴の座位保持装置である.身体支持部は温かみのある成形合板を部材としており,座と背もたれのクッションは既製品として用意されているが,削り込みで使用者の体形に合わせることができる.使用者の体重と付属品を含め40kgが耐荷重の目安である.
機能と性能
身体支持部の座幅は,Mで約28~33cm,Lで約33~38cm.座の奥行きはMで約26~33cm,Lは約33~40cm,背もたれ高はMが約37~44cm,Lは約44~51cmの範囲で調整できる.座と背もたれの角度は90~110度,座とフットレストの角度は伸展位~屈曲位約75度まで調整可能.座から足台までの長さはMが約22~29cm,Lは約29~36cm,ヘッドレストの高さ・角度・前後位置が調整できる.アームレストパッド面は,10度毎4段階の角度に設定でき,高さ調整もできる.ティルティング角度は,座面角度で前傾約5度から後傾20度まで調整可能.内転防止パッド,体幹パッドや骨盤・胸・肩ベルト,テーブルが装着できる.重量はMが約13kg,Lが約16kgである.
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