Japanese
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特集 医学における霊長類の研究
慢性状態でニューロン活動を記録するための簡易モンキーチェアの作り方
A simple monkey chair for neurophysioloyical studies
酒井 正樹
1
,
二木 宏明
1
,
久保田 競
1
Masaki Sakai
1
,
Hiroaki Niki
1
,
Kisou Kubota
1
1京都大学霊長類研究所・神経生理研究部門
1Primate Research Institute, Kyoto University
pp.604-606
発行日 1970年11月30日
Published Date 1970/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904659
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慢性状態でサルの神経系の働きを研究する場合,モンキーチェアが必要になることがあるが,私達の研究所内で使用しているモンキーチェアについての問合せ,製造依頼などがしばしばあるので,ここに現在,京都大学霊長類研究所の神経生理研究部門において慢性で神経細胞活動を記録するために使用しているものを発表し利用者の便をはかりたい。
一口にモンキーチェアといつても使用目的とサルの種類,大きさにによつてさまざまなタイプのものが考えられている。たとえば薬物を経口投与する時に一時的に拘束するために使用するもの,慢性での刺激実験や学習実験などに使用するものをはじめ,McLeanのリスザルの脳研究のためのものや,生理学的な目的のため尿を集めるのに都合のよいものなどいろいろのものが作られ,一部は市販されている1)。またチェアはサルの大きさによつてサイズが異つてくることはいうまでもない。
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