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実践報告
ボバース概念における回復期脳卒中患者アプローチへのCOPMとGAS併用の有用性検討
The validity of combining COPM and GAS for stroke patients with Bobath concept
阿瀬 寛幸
1
,
新保 松雄
1
Hiroyuki ASE
1
,
Matsuo SHIMBO
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院
キーワード:
ボバース概念
,
COPM
,
goal attainment scaling
Keyword:
ボバース概念
,
COPM
,
goal attainment scaling
pp.373-377
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100101
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Abstract:近代のボバース概念(Bobath concept)では,個別性を重視したICF(国際生活機能分類)に沿った評価・治療を構築し,課題指向性運動と姿勢コントロールの相互作用に焦点を当てるために,療法士の臨床推論に沿ってアプローチすることと,それをアウトカムとして示す必要性を明記している.そのためには,対象者の価値観を尊重することと療法士の専門職としての判断を取り入れることの両方が必要である.今回,2011年ボバースアプローチ上級講習会の治療実習においてgoal attainment scaling(以下,GAS)と,Canadian occupational performance scale(以下,COPM)を実際の回復期脳卒中患者への評価・治療に用い,その有用性について検証した.COPM満足度スコアは統計上有意とされる2点以上の変化を認め,GAS修正スコアは50点を超えた.2つの評価法の併用は対象者の意思決定と,療法士の臨床推論をICF評価に取り入れ,お互いの評価を補完し合える方法である.一方その評価には療法士の臨床推論能力が必要とされ,習熟する必要があると考えられる.
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