海外事情
ソロモン諸島でのCBR活動―青年海外協力隊として
蛯原 園恵
1
1ソロモン諸島保健省CBR課
pp.154-155
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100043
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筆者は2012年(平成24年)6月より青年海外協力隊としてソロモン諸島に派遣されている.ソロモン諸島は南太平洋に浮かぶ,人口約52万人の小さな島国である.ピジン語と呼ばれる英語と現地語の混ざった言語を部族間の共通語としているが,国内全土には数百の固有言語があるといわれている.特に地方の村では,今でもそれぞれの部族がもつ文化が色濃く残っている.
名前を聞いてもピンと来ないかもしれないが,日本とはゆかりの深い国でもある.第二次世界大戦時に日本軍と米軍との間で激戦地となったガダルカナル島周囲の海には今でも両軍の戦艦が朽ち果てた姿で残されているし,亡くなった数万人の日本兵や米兵の遺骨が発掘されぬままこの土地に眠っているのである.
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