学会・研修会印象記
リハビリテーション・ケア合同研究大会 札幌2012―2012年10月11日(木)~13日(土)札幌コンベンションセンター
中川 和代
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1中伊豆リハビリテーションセンター
pp.156
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100044
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今大会のテーマは,「新しい医療介護福祉の連携をめざして―拡げよう繋げようリハケアの輪」とされ,2025年のあるべき医療・介護の姿を見据えたものであった.“医療介護の役割分担と連携強化,在宅医療の充実,地域包括ケアシステムの基盤整備の鍵となるのがリハビリテーション・ケアの質の向上で,この大会はその役割の一端を担うものである”という大会長の挨拶が印象的であった.
また,最も印象に残ったプログラムは,「これからの医療制度改革の方向―社会保障・税の一体改革を踏まえて」という慶應義塾大学大学院教授の田中 滋先生のご講演で,“介護保険は65歳以上の被保険者の中で1割程度の利用率しかない.使わない人が保険料を負担している意味は顧客に納得してもらうサービスを提供しなければならないということである”という言葉が印象的だった.私はOTになる前にブライダル関係のサービス業に従事しており,そのときは結婚という人生の節目に関わる仕事として,社員教育ではお客様に喜んでいただくサービスを叩きこまれた.今,人の生死や人生に直接関わるこの仕事に就いてみると,医療・福祉はサービス業の最たるものであると感じる.一人ひとりの患者に丁寧に関わること,また上司から常々言われている“OTは普段からおせっかい焼きであれ”はとても大切なことだと思う.
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