特集 理学療法士の国際協力
私の国際協力体験
青年海外協力隊に参加して(パプアニューギニア)
村上 茂雄
1
Murakami Shigeo
1
1福岡国際医療福祉学院
pp.1029-1031
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100612
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初めての海外
私にとって初めての海外が赤道直下の国パプアニューギニア(Papua New Guinea,以下PNG)でした.PNGは1975年にオーストラリア統治から独立した国で,国土は日本の約1.2倍,人口は約500万人,公用語は英語,主要産業はコーヒー,コプラ(ココヤシから作られるもの)などで,極楽鳥(国旗に描かれている鳥)のいる国として有名です.第2次世界大戦では,日本軍も数多く上陸しており,ラバウル小唄(ラバウルは地名)は有名な唄となっています.そのPNGに,青年海外協力隊員として1998年12月から2000年12月までの2年間独立行政法人国際協力機構(Japan Interna-tional Cooperation Agency,JICA)より派遣されていました.
私の場合,国際協力を意識しはじめたのは,中学生の頃でした.そのときは,日本が高度成長期で,開発途上国への援助場面がよくテレビで放送されており,その影響を受けたのが理由です.また,青年海外協力隊を知ったのは,高校生の頃で,以後理学療法士(以下PT)としてどれくらい自分が役に立つのか試してみたいという思いで協力隊参加を決意しました.
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