基本手技シリーズ・12
自動縫合器の選択と使い方—婦人科手術:子宮摘出の場合
伊熊 健一郎
1
,
植田 敏弘
1
,
山田 幸生
1
,
堀内 功
1
,
森 龍雄
1
,
子安 保喜
1
1宝塚市立病院産婦人科
pp.539-542
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900087
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はじめに
婦人科の内視鏡下手術においても急激な展開をみせている.その大きな要因は,術者の熟達や各疾患に対する術式の確立などのソフト面と,その周辺機器や手術器具などの新たな改良・開発といったハード面の充実などが挙げられる.
なかでも,自動縫合器の登場は,従来の手術法の概念を覆した.つまり,標的組織の縫合,止血,切断,修復といった複雑な作業内容をワンタッチ操作で可能にしたことで,内視鏡下手術の適応は飛躍的に拡大した.しかし,使用にあたっては,本器のもつ特性と使用法の正しい理解と,その特性を最大限に生かした手術内容が求められる.
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