連載 カラーグラフ
実践的な腹腔鏡下手術・28
当科における腹腔鏡下手術の準備について—機器,器具,器材,手術室を中心に
伊熊 健一郎
1
,
子安 保喜
1
,
堀内 功
1
,
西尾 元宏
1
,
植田 敏弘
1
,
山田 幸生
1
1宝塚市立病院産婦人科
pp.349-352
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903585
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円滑に腹腔鏡下手術を進めていくうえで,必要となる準備内容が幾つかある.例えば,腹腔鏡の装置類の点検,手術の器具類の整備,手術室の機械類の配置,麻酔機器の点検,患者の体位,コード類などの配置,視野の確保、ディスポ製品の充実と補充,縫合・結紮のセット,止血や癒着予防などの製剤類などの整備,器具類の後片づけと確認.次のための滅菌消毒,などが挙げられる.
往々にしてこれらの点には目が向けられず,手術内容だけに視点が奪われがちになる.しかし,上記のような内容についての整備や点検といった気配りが,円滑な手術操作につながることであり,より完成度の高い手術に近づくものと信じている.すなわち,常日ごろより『手技の習熟』を含めたトータルの準備がより大切であると認識している.また,患者を中心とした医師側と看護婦やパラメディカル的なスタッフとの調和も必要なことはいうまでもないことである.
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