特集2 ERスタンダード 脳卒中—ココが皆の困りどころ,気になるところ
【Part 2】各論
5.脳出血とくも膜下出血の急性期治療方針—一手先を読んで専門家につなげよう
松本 佳之
1,2
Yoshiyuki MATSUMOTO
1,2
1獨協医科大学埼玉医療センター 脳神経外科
2日本医科大学 救急医学教室
pp.722-731
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200162
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救急外来における脳出血の治療は脳梗塞と比べると,降圧や頭部挙上などシンプルになる。しかし,その後,出血の量や部位に応じた治療方針の判断根拠を専門家と共有しておくことは重要である。また,くも膜下出血では,コイル塞栓術なのかクリッピング術なのかといった判断根拠や,緊急性が求められるなかで画像による精査をどこまで進めるのかなども重要になる。そのため本稿では,脳出血・くも膜下出血に迅速かつ適切に対応するうえで知っておきたい急性期治療方針をまとめる。
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