視座
RuleとLaw
廣谷 速人
1
1島根医科大学整形外科
pp.969
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907471
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錚々たる編集顧問,編集委員,編集同人を擁する本誌の巻頭を飾るに相応しい"視座"をと,いろいろ頑張ってはみたものの,所詮力量不足.そこで"本を読むことは他人が代って考えてくれることである"というSchopenhauerの言葉に従って,近着の雑誌からの論文を紹介してその責めを塞ぎたい.
American Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS)の次期会長講演でThompson(JBJS 68-A:479-482,1986)は,まずAAOSがassociationでなくacademyであることを誇らかに強調した後,AAOSの創設者であるWillis Campbellの1934年の会長講演を引用している.すなわち,AAOSの主目的は没我的なものであって,個人または集団を強大にするためではなく患者に対して最高の利益になるため,その専門性specialityを発展させるにある.そのために次のような事業を行うという.
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