特集2 ERスタンダード 脳卒中—ココが皆の困りどころ,気になるところ
【Part 1】総論
2.ERにおける局在診断のストラテジー—脳梗塞の特徴的な所見と診察の勘所をマスターする
原田 陽平
1
Yohei HARADA
1
1デューク大学 脳神経内科
pp.674-681
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200156
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救急外来では「突然発症の麻痺」など,病歴でのキーワードから即,画像検査に進みがちである。そのため,身体診察や病巣予測がおろそかになりがちだが,脳幹梗塞など画像の偽陰性が出やすい部位もあることを考えると,これらは救急シーンでもいまだ重要な位置を占めるといえよう。
そこで本稿では,局在診断のストラテジーとして,限られた時間のなかで行う焦点を絞った病歴聴取,そして神経診察のポイントを解説しつつ,病巣ごとの特徴的な所見について整理する。脳梗塞の責任病巣に迫る過程を共有することで,皆さんの日々の急性期診療に役立てていただければ幸いである。
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