特集2 ERスタンダード 敗血症—GLやエビデンスをふまえた実臨床でのアクションとは
【Part 2】各論
【コラム4】敗血症のコンセンサスを築こう!—解像度も判断力も上がる在宅医療の経験こそが早道となる
青木 信也
1
Shinya AOKI
1
1塩田病院 総合診療科
pp.594-597
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200137
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現在の救急現場は,高齢者救急がかなりの部分を占めている1)。自宅で元気に生活されていた方も当然いるが,多くは老老介護をしているような夫婦や,独居でなんとか生活していた方が体調を崩して,救急を受診し入院する。その際に介護申請を初めて行ったり,区分変更を行ったりして,退院後の患者の生活を整えるが,これは病院職員の医療ソーシャルワーカーと個々の患者のケアマネージャーが中心となって行う。このときに自宅に退院するのか,退院するのであればホームヘルパーやデイサービスの導入を検討したり,在宅診療の導入を行ったり,高齢者施設への入所を考える場合もある。こうして退院した患者が,次に状態変化があったときに,救急医(初療医)は患者を担当する在宅医や施設医からの診療依頼を受ける。そのケースのなかでの敗血症の対応を考えていきたい。
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