特集1 救急医療のリベラルアーツ 救急部門:使命と収益のハザマ
扉
小倉 崇以
1,2
1済生会宇都宮病院 救急・集中治療科
2栃木県救命救急センター
pp.489
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200122
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救急科は不採算部門であるとか,救命救急センターは赤字などといわれることもあるが,地域の医療を支えるライフラインとしての使命と,収益性,そして持続性を共立させるべく,急性期医療機関はさまざまな戦略をもって臨んでいる。
本特集では,代表的な急性期医療機関における救急医療部門の経営上の取り組みを紹介し,救急部門が病院経営に与える影響とそのインパクトについて,読者とともに認識を深めていくことを目指す。そのうえで,少子高齢化を迎える我が国における,救急部門の運営の在り方について考察していく。
読者にとっては少し高度な内容に映るかもしれないが,可能な範囲でわかりやすく解説することで,今後,救急部門出身で病院院長を目指す方や,非救急医のなかにも「病院の収益改善に救急部門が必要」と考える若手医師が増えることを期待したい。
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