今月の主題 血栓症とDIC
血栓症の治療と再発予防
心筋梗塞と血栓溶解療法
塘 義明
1
,
神原 啓文
1
1大阪赤十字病院心臓血管センター
pp.1323-1326
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905187
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ポイント
●血栓溶解療法には,静脈内投与法と冠動脈内投与法がある.
●欧米では現在,静脈内投与法が主流である.
●血栓溶解療法の適応は拡大されつつあるが,出血や再灌流性不整脈などの合併症には注意が必要である.
●発症後早期の再灌流が死亡率減少に効果を上げるが,この点ではt-PAの迅速投与法が最も優れる.
●再開通不成功例や急性再閉塞例では早期の冠動脈造影が必要で,その時期を逸しないことが大切である.
●冠動脈病変により,direct PTCAと血栓溶解療法を使い分けることが必要である.
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