別冊秋号 —麻酔科医なら知っておきたい—血栓症・塞栓症
PART2 血栓総論
13 予防法3—理学的予防法
堀田 訓久
1
1自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座
pp.91-96
発行日 2021年9月17日
Published Date 2021/9/17
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200229
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2004年に発行された『肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン』1)では,患者のリスク強度を評価し,リスクに応じた予防対策の実践が推奨されている。中リスク以上の患者には,下肢の深部静脈血栓症deep vein thrombosis(DVT)を予防するための理学的予防法として,弾性ストッキングの着用や間欠的空気圧迫法が行われる。また,肺血栓塞栓症pulmonary thromboembolism(PTE)リスクの高いDVT患者に対しては,PTEの発症予防のために下大静脈フィルターが使用される。
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