別冊秋号 —麻酔科医なら知っておきたい—血栓症・塞栓症
PART2 血栓総論
12 予防法2—抗凝固薬
香取 信之
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.81-90
発行日 2021年9月17日
Published Date 2021/9/17
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200228
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抗凝固薬は血栓症の治療・予防のほか,人工心肺装置や透析装置などの体外循環装置の回路内血液凝固防止に用いられる。抗凝固薬は凝固カスケード内の凝固因子活性を阻害し血栓の主成分であるフィブリンの産生を抑制する。トロンビンがフィブリノゲンを限定分解することによってフィブリンが生じるため,フィブリン産生を抑制するにはトロンビンを直接阻害する,またはトロンビン産生に至る経路を遮断することが必要となる。
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