別冊秋号 周術期管理
PART1 術前の準備
1 術後回復を促進させるために—術後早期のDREAM達成を目指した術前支援と麻酔科医の役割
谷口 英喜
1
,
山本 達夫
1
,
鎌田 高影
2
1済生会横浜市東部病院 患者支援センター
2済生会横浜市東部病院 麻酔科
pp.3-8
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,ERAS®(enhanced recovery after surgery)プロトコル1,2)が,日本の周術期管理においても普及しつつある。特に,消化器外科手術においては,プロトコルの項目のうち術後早期に飲水(Drinking),食事摂取(Eating),離床(Mobilising)<下線を合わせてDREAMと呼称>が達成できれば,在院日数を短縮させることが示されている3)。DREAMが達成できるか否かは手術因子だけではなく周術期における麻酔管理による影響も大きい。
本稿では,当院における術後早期のDREAM達成に向けた術前支援の取り組みを例に,周術期管理チームにおける麻酔科医の役割について述べる。
Copyright © 2020, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.