Japanese
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特集 術後早期の再手術
術後再手術のための術前準備,術中麻酔ならびに術後管理
Preoperative, anesthetic and post-operative management of the patients for immediate post-op. reoperation
砂田 輝武
1
,
佐々木 澄治
1
,
横田 晃和
2
,
平川 方久
2
Terutake SUNADA
1
1岡山大学医学部第外科学教室
2岡山大学医学部麻酔学教室
pp.1305-1315
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205196
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はじめに
最近の外科的適応範囲の拡大は,術後早期の再手術の対象をも必然的に多岐化してはいるものの,一方,再手術自体による救命率も,新しい抗生剤の開発や,呼吸管理,輸液などを含めた一般術後管理の進歩によつて高められていることは否定できない.この結果から,われわれは,再手術自体を,ややもすると安易に考えがちであるが,再手術は,たとえそれが容易なものであつたとしても,その患者や家族に対しては,深刻な精神的肉体的打撃を与えるものである.また,再手術は,そのさまざまな病態から,豊富な知識と経験にもとずく速断力と高度な技術を要するものである.これらのことを念頭において,われわれは,手術,術後管理ひいては再手術にあたらねばならないと思う.
術後合併症としてはいろいろなものがあげられるが,再手術の対象としては,術後出血および消化管の通過障害がもつとも多いもののようである.したがつて,本項ではこの2項目について重点的に述べていきたい.
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