別冊秋号 血圧
15 麻酔関連薬が血圧に与える影響—脊髄くも膜下麻酔と血圧
日下 裕介
1
,
南 敏明
1
1大阪医科大学 麻酔科学教室
pp.91-95
発行日 2019年9月14日
Published Date 2019/9/14
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200092
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脊髄くも膜下麻酔は心血管系にさまざまな生理学的影響を及ぼす。その主な影響は,心拍数と血圧の低下である。血圧の低下は交感神経遮断の程度に直接関係し,遮断の程度はブロックの高さによって決定され,感覚遮断の2〜6皮膚分節頭側まで及ぶとされている1)。一般的に脊髄くも膜下麻酔は,低位脊髄くも膜下麻酔(T10以下),高位脊髄くも膜下麻酔(T5以下),全脊髄くも膜下麻酔(全脊麻)に分類される。各々で心血管系に与える影響は微妙に異なる。
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