特集 STI/HIV
Part 1 STI:症状からのアプローチを中心に
9.女性における陰部のトラブル—帯下異常,腹痛,ならびに妊娠と性感染症
柴田 綾子
1
Ayako SHIBATA
1
1淀川キリスト教病院 産婦人科
pp.915-925
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901215
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女性の陰部のトラブルは主に産婦人科を受診することが多いと思われるが,内科外来や救急外来でもしばしば遭遇し,どのような対応をすべきか悩むことがある。また,妊娠可能な成人の腹痛は時に診断が難しく,骨盤内炎症性疾患(PID)は特に見逃されやすい原因の1つで,診断が遅れて合併症を伴うと不妊につながる重大な疾患である。
本稿では,これらのトラブルに対してのアプローチを産婦人科の視点から解説し,妊婦に関連した問題,妊娠中の梅毒治療についても取り上げる。
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