特集 STI/HIV
Part 1 STI:症状からのアプローチを中心に
4.STIを症状からアプローチする① 咽頭炎・扁桃炎・口腔内病変とSTI—耳鼻科医が診るSTI
余田 敬子
1
Keiko YODA
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター 耳鼻咽喉科
pp.861-875
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901210
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口腔咽頭は,細菌,ウイルス,真菌などさまざまな微生物が常に侵入する部位である。咽頭炎・扁桃炎・口腔内病変を生じる微生物は多岐にわたり,性的接触によって伝搬する性感染症(STI)の原因微生物も例外ではない。近年の性行動の多様化を背景に,STIに口腔咽頭を介して感染することにより咽頭炎・扁桃炎・口腔内病変が生じる場合がある一方,口腔咽頭以外の経路からの感染でも,咽頭炎・扁桃炎・口腔内病変が生じ得る場合もある。
本稿では実際の症例を呈示し,咽頭炎・扁桃炎・口腔内病変を生じるSTIを見逃さないためのポイントやピットフォール,診断に必要な検査について解説する。
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