特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 4 外来編:慢性期の栄養療法
14.外来栄養療法総論—患者の状況や目的に沿って進めていくために
森川 大樹
1
Daiki MORIKAWA
1
1聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.755-769
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901196
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外来での栄養療法は,通院によって疾患の管理をしていくもの,入院を控え身体状況の安定や合併症の減少を目的に行うものとさまざまである。患者がどのような状況で栄養療法を受けているのかを見極めることが大切であり,その目的の把握が重要である。
外来での栄養教育は,限られた時間のなかで得られた情報から,通院患者には状態の把握や継続された指導事項や改善点などの確認,入院を控えた患者には入院・手術後に起こる栄養リスクの回避を主眼として行う。
本稿では,栄養療法の背景となる栄養素についての理解を深めながら,外来指導での食べ物の紹介,アルコール指導,高齢者や妊婦の栄養療法について紹介する。
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