特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 2 入院編:栄養療法総論
7.入院中の栄養療法総論:④中心静脈栄養法の考え方—「注射薬」としての側面を理解し,必要十分な処方に活用する
水谷 翔
1
,
前田 幹広
1
Sho MIZUTANI
1
,
Mikihiro MAEDA
1
1聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部
pp.665-674
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901186
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中心静脈栄養法は,食事摂取や経管栄養が困難または不十分の場合に,水分と栄養素を供給する重要な手段である。食事を含む経腸栄養と異なり,経静脈栄養では水分や栄養素が完全かつ直接的に血管内に入るため,本来は細心の注意を払って処方立案を行うべきであるが,近年は市販製剤も多数流通し,「とりあえず市販品で」という場面も少なくないかもしれない。
本稿では,意図をもって高カロリー輸液を処方できるようになることを目的とし,各栄養素を「注射薬」として扱う場合に注意すべき項目を述べたうえで,具体的に処方を組み立てていくプロセスについて記述していく。
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