特集 感染症3
Part 2 病態編② パターン認識でとらえる発熱・感染症
9.肝機能障害・黄疸と発熱—肝酵素検査異常,ウイルス性・非ウイルス性感染症に対するアプローチ
椎木 創一
1
Soichi SHIIKI
1
1沖縄県立中部病院 感染症内科
pp.615-628
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901068
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生化学検査のルーチンとして行われることの多い肝酵素検査であるが,発熱精査の際に異常値である(正常値上限を超えている)と,詳細を吟味せず肝胆道系感染を考えて画像検査に走ってしまうことが多い。しかし,たかが「肝酵素検査」と言うなかれ,まずは肝酵素検査の内実を確認しておきたい1)。本稿ではそれをふまえ,診断に苦慮する可能性のあるウイルス性・非ウイルス性感染症についてポイントをまとめる。
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