特集 ウイルス肝炎アップデート
ウイルス性肝炎のトピックス しばしば見かける肝炎ウイルス以外のウイルス感染症による肝機能障害
岡田 雄大
1
,
奥川 周
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
キーワード:
パルボウイルス科感染症
,
ヒトアデノウイルス感染症
,
肝炎-ウイルス性-ヒト
,
サイトメガロウイルス感染症
,
ウイルス抗体
,
単純ヘルペス
,
ヒトパルボウイルスB19
,
肝不全-急性
,
Epstein-Barrウイルス感染症
Keyword:
Epstein-Barr Virus Infections
,
Cytomegalovirus Infections
,
Antibodies, Viral
,
Hepatitis, Viral, Human
,
Herpes Simplex
,
Liver Failure, Acute
,
Adenovirus Infections, Human
,
Parvovirus B19, Human
,
Parvoviridae Infections
pp.253-256
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020162748
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<Headline>1 肝障害の原因となるウイルス感染症としては、いわゆる肝炎ウイルスが有名であるが、実際には市中で遭遇することが多いウイルス感染症による肝障害も、臨床の現場では多く遭遇する。2 ヘルペスウイルス科のウイルス感染症は市中感染症として、また、成人に至るまでには既感染率が高い感染症として知られる。なかでも単純ヘルペスウイルスは重症肝炎の原因として重要であり、伝染性単核球症の原因として代表的なEpstein-Barrウイルスおよびサイトメガロウイルスによる肝炎は頻度が高い。3 パルボウイルスB19やアデノウイルスも臨床で頻繁に遭遇する感染症だが、肝炎の報告が散見される。
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