連載 病棟医療革命
第4回❶HITO病院編|HITO総診×DX—すべては現場のために,何よりも不安を抱える患者のために
五十野 博基
1
1HITO病院 総合診療科
pp.358-362
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901032
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HITO病院のDX1)
社会医療法人石川記念会HITO病院は,愛媛県四国中央市にある257床のケアミックス病院である。2013年に前身である石川病院(153床)から建て替え,増床されて誕生した。一風変わったHITO病院という名前には「ひとのいきるを支える」という想いが込められている。ここで指す「ひと」は,患者とその家族はもちろん,働いているスタッフや,地域で暮らすすべての人を含んでいる。人を中心に医療を考え,病を診るだけでなく人を診る医療でありたい,人が生きることを支え続けていく病院でありたいと,HITO病院は命名された2)。
そんなHITO病院の特長が,1人1台のiPhone導入に象徴されるDX(デジタルトランスフォーメーション)*1である。四国中央市の医療は,高齢化で人口減少が予想され,今後さらなる人手不足が大きな課題となる。そこで,医療サービスの質を落とさずに業務の効率化を行うには,ICT(情報通信技術)の活用しかないとの判断で,石川賀代理事長のリーダーシップのもと,DXが推進された。
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